映画「亀は意外と速く泳ぐ」あらすじと感想
映画「亀は意外と速く泳ぐ」について
映画「亀は意外と速く泳ぐ」はバラエティ番組「タモリ倶楽部」や「トリビアの泉」など人気番組の放送作家であり、映画「イン・ザ・プール」や「俺俺」、ドラマ「時効警察 シリーズ」などの作品を手がけた三木 聡(みき さとし)監督がメガホンをとった2005年公開の脱力系コメディ映画です。
脚本は監督の三木 聡氏と本田久就氏の共同脚本の作品。
【上映時間:90分】
映画「亀は意外と速く泳ぐ」キャスト
● 上野樹里
片倉スズメ:平凡な専業主婦と過ごしていたが、ある日スパイ募集の広告を見て、スパイになることを決める。
● 蒼井優
- 扇谷クジャク:片倉スズメと同じ日、同じ病院で生まれたが、スズメとは真逆な非凡な性格である。
映画「亀は意外と速く泳ぐ」あらすじ
存在感の薄い平々凡々な主婦の片倉スズメは、ある日スパイ募集の広告を見て、面接を受ける。スパイという職業によって日々が刺激的になると憧れていたが、スズメの平凡さが評価され、面接は合格する。しかし、スパイの仕事内容とは「目立たないように過ごす」ことだった。
映画「亀は意外と速く泳ぐ」感想
★★★★☆(一ヶ月後お時間ある方にオススメ)
脚本:熱狂的なファンがいるのが納得できる程の、監督独特のセンスと切り口がクセになります。内容は終始ゆるく、スパイ映画なのにハラハラしない、でも不思議と面白い。いつの間にか、監督が作った世界に呑まれてしまい、あっという間に見てしまう作品でした。
実際、1回の視聴だけでは全てを理解することができないほどの小ネタやギャグが散りばめられてます。見るたびに癖になってしまう中毒作品です。
映像:作品の冒頭に小田扉 (おだ とびら)氏のパラパラ漫画が出てきたり、その他小ネタや美術、建物など全てにおいて細部にこだわりが感じ、何度見ても新しい発見があり、どこを切り取っても楽しい作品です。
音楽:エンディングテーマに「レミオロメン」の「南風」という曲が採用されています。エンディングに相応しい爽快感あふれる楽曲になっており、作品を綺麗に締めくくっているなと感じました。
映画「亀は意外と速く泳ぐ」まとめ
プロットや展開が完璧という作品ではなく、最初から最後までゆるくてバカバカしい映画ですが、所々に考えさせられる言葉があったり、日常の見え方が少し鮮やかに変わるようなヒントがあります。
全て見終わった時には心がすっきりと晴れやかな気持ちになります。何回でも見たいと思う本当に素晴らしい作品です。是非一見を。