映画「モリのいる場所」あらすじと感想
映画「モリのいる場所」について
映画「モリのいる場所」は「南極料理人」や「キツツキと雨」、「横道世之介」、「モヒカン故郷に帰る」などの作品を手がけた沖田修一(おきた しゅういち)監督がメガホンをとった2018年公開の映画です。
脚本は監督の沖田修一監督が手がけた作品。沖田修一監督は星原源 氏のMV「フィルム」も担当しています。
【上映時間:99分】
映画「モリのいる場所」キャスト
●山﨑努
熊谷守一:94歳の画家。日本でフォービズム(野獣派)の画家とされ、「画壇の仙人」と称されている。
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●樹木希林
- 熊谷秀子:熊谷守一の妻。76歳
映画「モリのいる場所」あらすじ
画家の熊谷守一の晩年の1日。1974年東京にある自宅の庭を30年間探検し、花や草、生き物を観察し描く毎日を過ごしていた。何気無い毎日を好きなものに囲まれながら暮らす2人の家には、呼んでもいないのに来訪者がきて忙しなくも楽しく過ごしていた。しかし、2人の家の近くに大きなマンションの建設計画があがる。その建物が建ってしまうと庭に陽が入ってこず、生き物たちの住む場所がなくなってしまう。大切な庭を守るため2人が決断する。
映画「モリのいる場所」感想
★★☆☆☆(1年後お時間ある方にオススメ)
脚本:第40回ヨコハマ映画祭(脚本賞)を受賞している事もあり、作品は面白いです。ただたんたんと進んでいくストーリーなので、見る人によっては退屈と感じるかもしれませんが、老後こういう風にしがない1日を過ごして見たいなと思わせてくれる作品でした。
しかし、この作品は夫婦役を演じた主演の山崎努氏と樹木希林の演技が特段素晴らしかったと感じます。中盤の宇宙人がなければ…と思うほど作品の何とも言えないのほほんとし雰囲気が、壊れてしまった点が本当に残念と感じました。そこがなければ素敵な映画になっていたと思います。
映像:昭和を感じるセット、美術や服飾など全てにおいて、こだわりがみられ、ひとつひとつが主張するのではなく、全体として何となく画を映えさせており、ワンカットそれぞれの画に魅力がありました。
音楽:映画 「聲の形」「ピンポン THE ANIMATION」「リズと青い鳥 」などの音楽を手がけた牛尾 憲輔(うしお けんすけ)氏が担当しています。のんびりと暮らす2人を包み込むような優しさを感じる楽曲でした。牛尾 憲輔 氏は「agrah(アグラフ)」の名でソロユニット活動もしています。その他にも電気グルーヴのサポートメンバーやバンドLAMAのメンバーとしても活躍しています。